2014年1月22日水曜日

信長の野望 創造

『信長の野望 創造』


昨年12月に発売された『信長の野望』シリーズの最新作。

今作の大きな特徴として、
兵士が拠点に帰属している点。
たとえば、清洲城から出陣した兵は、
稲葉山城に入城できない。
そのため、以前のタイトルのように、
「十三港に100万の兵が結集!」みたいな
どこで野営してんだよ状態は起こりえない。

そして拠点の兵数は
常備兵(開発で上昇)+民兵(人口に比例)なので
必然的に人口の多い国ほど
多くの兵を動員できるようになる。

当時の寄親・寄子制を考えれば、
至極まっとうなシステムといえる。

そのため、ウン万という兵を動員するには、
複数の城から同一目的地に向かって
同時に出陣させることになる。


なお、歴史イベントやクエスト(戦国伝)が多いので、
それをこなしていると史実に近い展開になる。
これはこれでおもしろいが、
ある程度で見切らないと「おつかいゲー」になるのが難。


2014年1月17日金曜日

読んだマンガ:群青戦記グンジョーセンキ

群青戦記グンジョーセンキ
笠原 真樹 (集英社)



「ヤングジャンプ」で連載中の作品。

以下、公式よりあらすじ抜粋
戦国武将vs高校生!?
(中略)
現代の高校生達が戦国時代を生き抜く
“戦国青春群像劇”いざ開幕――。

ま た タ イ ム ス リ ッ プ か !
要するに「漂流教室・戦国時代編」



まだ1巻、物語が動き出していない段階なので
あれこれ言うのもなんだけど、
さすがに時をかけ過ぎて
ラベンダーでお腹いっぱいです。
(本作に、というより昨今の風潮に対して)

こちらで第二話まで試し読みが可能。
多少のゴア描写あり。

2014年1月14日火曜日

読んだマンガ:軍師黒田官兵衛

コミック版軍師黒田官兵衛 戦国最強のナンバー2!!編―NHKその時歴史が動いた (SHUEISYA HOME REMIX)

いわゆるコンビニ廉価版コミックス。
コミック版『その時歴史が動いた』シリーズの再録版。

全4本の読み切り作が収録されているが、
官兵衛が出てくるのは第1話のみ(76ページ)。
あとは官兵衛と関係ない話が3本。
それでこのタイトルはどうなんだ?という気がしないでもない。

中身は、まぁ、「マンガ日本の歴史」のノリ。
話の筋は分かるかもしれないが
キャラクターが生きていないから、
わざわざマンガにする必要はないよなぁ、と。

2014年1月12日日曜日

軍師官兵衛:第二話

官兵衛の初陣における合戦シーンにて、
徒歩兵のなかに投石をする者が見受けられた。

戦国時代には
投石も重要な戦闘手段であったとされる。

軍忠状に記された傷病の記録から
戦国時代の「負傷理由」を調べ、
そこから「合戦の実像」に迫ったのは
鈴木眞也の『刀と首取り』(平凡社新書)

石や礫での傷が多いことに気づく。
最近は、刀傷の少なさに反証が出ているが、
ゼロ年代にもっとも論争の的になった歴史系の新書。

そもそも石投げは、
印地打ち、石合戦などと呼ばれ、
子どもの遊びでもあった。

手で投げるのはもちろんのこと、
布やもっこで包んで振り回し、
遠心力を活かして投擲することもあった。
今回の『軍師官兵衛』には、
このパターンの投擲もあった。

武田家臣の小山田信茂が
三方ヶ原の戦いで投石部隊を率いたという逸話は
真偽は不明。

2014年1月11日土曜日

読んだマンガ:天下一!! (4)~(6)

『天下一!!』の続き。


史実での動きとしては、
紀州における雑賀と土橋の抗争、
天目山の戦い、本能寺の変と続く。

そのなかで、
 ・主人公と蘭丸の恋愛
 ・史実を変えるためのアクション
 ・自分以外のタイムトラベラー
が物語の推進力となっていく。

時代考証はかなりしっかりしているが、
物語の基本路線は王道の少女マンガといえる作品。
米沢嘉博の『戦後少女マンガ史 (ちくま文庫) 』で
指摘されている「ボーイ・ミーツ・ガール」の構造である。

主人公を戦国時代に誘ったウサギが、
他のタイムスリップもの以上に目立つのは
前回に指摘したとおり。
このトリックスターの行動原理と、
彼が主人公に課すミッションを考えると
おのずとその正体に気づく(最初から示唆されている)。
なので、どのタイミングで主人公にバラすのか、
あれこれ考えながら読むのが吉。

物語のサゲ部分を読むと、
歴史改竄に挑む者がほかにもいると推測できる。
(主人公以外のタイムトラベラーに課せられた使命が
 ウサギの目的とは合致しない)
そのため、スピンアウト作品は作りやすいかも。


コミックスのオビ文には「実写化決定!!」とあるが、
ドラマなのか、映画なのか詳細は不明。
コレも気になる。

2014年1月10日金曜日

読んだ本:現代語訳 信長公記

現代語訳 信長公記
著:太田牛一、訳:中川太古 (新人物文庫)


『信長公記』は信長の弓衆だった太田牛一が著した
信長の一代記であり、信長研究の一級史料とされる。
その現代語訳版。

『信長公記』は、信長上洛以前(1534~1567)を首巻、
上洛以降は1年を1巻ずつにまとめており、
合計16巻から成る。
時系列順に信長の事績が語られていくので、
生誕から本能寺の変まで、
信長の生涯を知ることができる書物である。



『信長公記』の原文は、
もともと角川文庫から出版されていた。

しかし、絶版になってから古本でもプレミアがつき、
1月10日現在でamazonでの最安値が4458円
おいそれと手が出せない値段になっている。



なお、現代語訳としては、教育社新書からも刊行されている。
※以前はニュートンプレス社から出ていたが、
 現在は教育者新書が版元に。

長年、『信長公記』を現代文で読もうとすると、
これしか選択肢がない状況だった。
こちらは原文を丁寧に翻訳しているので、
いってみれば直訳版
敬語(尊敬語、謙譲語、丁寧語など)が
複雑に絡み合っていて、
現代の我々にとっては読みにくいかもしれない。



今回の中川版現代語訳は、
敬語をすべて平易に書き下しており、
さらに敬称を省略。通称を実名(じちな)に改めている。
また、原文での時系列の間違い(尾張統一と桶狭間の順番など)や
事実関係も正している。
そのため、現代語訳といっても、
直訳ではなく、意訳版といったところ。

とりあえず信長一代記をストーリーとして読むには、
現状で考えうるベストの『信長公記』といえる。
信長に少しでも興味がある人、
戦国時代が好きな人には無条件でオススメ。


……放っておくと、この手の本はすぐ絶版になるので、
いま読む時間がなくても、とりあえず保護しておきたい。
ヲタならマスト・バイ

2014年1月9日木曜日

刊行物:信長の肖像・増補

信長の肖像・増補 『信長公記』を読む 
頁数 :36ページ
判型 :B6
発行日:2013年8月11日(C84)












【内容】
去程に不慮の題目出来し
・『信長公記』巻十五の(卅一)から(卅三)までの
 原文と現代語訳(意訳)
・『センゴク 一統期』(宮下英樹)における
 本能寺の変の描写しについての考察

本能寺の変・諸説
・本能寺の変の理由として語られる数々の説を紹介。


※個人用メモ
ページ数は36で値段も手頃なため、
試しに買っていく方が多い。
しかし、試しで読むには内容が専門的すぎるので、
もう少し「入門編」的な手頃なものがあっていいかも。

2014年1月8日水曜日

刊行物:信長の肖像Ⅱ

信長の肖像Ⅱ 少年マンガの英雄譚 
頁数 :160ページ
判型 :B6
発行日:2011年12月31日(C81)













【内容】
第四章 少年マンガの構造
・少年マンガとは何かを解説
・登場人物の類型と、担う役割(ロール)

第五章 少年マンガの英雄譚
・作品解説
 『ズバ蛮』『黒の獅士』『前田利家』 永井豪
 『-甲冑の戦士- 雅武』 高橋よしひろ
 『TENKAFUBU 信長』ながてゆか
 『ヒカルの碁』 小畑健
 『SAMURAI DEEPER KYO』 上条明峰
 『MISTERジパング』 椎名高志
 『陸奥圓明流外伝 修羅の刻』 河原正敏
 『風が如く』 米原秀幸
 『戦国ARMORS』 榊ショウタ
 『信長協奏曲』 石井あゆみ


※個人用メモ
在庫残りわずか。
画像の解像度も問題ないので、
前回の入稿用pdfで再版は用意。

読んだマンガ:天下一!!

天下一!!
碧也 ぴんく (新書館)



女子高生が戦国時代にタイムスリップして、
見目麗しい小姓たちに囲まれながら
森蘭丸とフォーリンラブする少女マンガ!

……と書くと身もフタもないが、
つまりはそういう内容。

しかし、時代考証はかなりしっかりしている。
主人公・虎は万見仙千代に似ているため、
信長に気に入られて小姓になるという設定。
信長最晩年の天正九~十年が物語の舞台となる。

最晩年の信長本人の動向は、
史料では詳細に記されている。
しかし、華々しい合戦がないため、
あまりマンガで詳細に描かれることがない。
非常に珍しい時代設定。

先の冬コミで、3人組の女性からオススメされた作品。
まだ3巻までしか読んでいない(全6巻)が、
なかなかいいマンガを推してくれて感謝。


万見仙千代に関してはこの新書が詳しい。



それにしても、
『信長協奏曲』、『信長のシェフ』、本作と、
最近の戦国時代マンガは
時をかけすぎな気がする。
それだけ戦国時代が、
身近なモノとしてリアリティをもって
語られるようになった証左というべきか。

元々、少女マンガのフィールドでは
タイムスリップものは定番中の定番で、
『天使かもしれない』(田村由美)もその例。





他のタイムスリップ戦国時代ものと較べると、
本作『天下一!!』は、元の時代への帰り方が
たびたび示唆されているのが特徴的。
そのキャラが白ウサギの外見をしているのは、
『不思議の国のアリス』オマージュだろう。
このあたりが少女マンガ的なエッセンスか。

2014年1月7日火曜日

刊行物:信長の肖像

信長の肖像
頁数 :160ページ
判型 :B6
発行日:2008年12月30日(C75)












内容
第一章 歴史マンガ前史
・歴史マンガ登場以前の信長の描かれ方
・歴史マンガの歴史
・史実の信長の肖像画について

第二章 信長の肖像
・作品解説
 『織田信長』 横山光輝
 『虹の戦』 美内すずえ
 『夢幻の如く』 本宮ひろ志
 『花の慶次』 原哲夫
 『豊臣秀吉』 土山しげる

第三章 歴史マンガの系譜
・50年代から10年ごとに代表的な歴史マンガを紹介


※個人用メモ
再版する場合は引用画像をスキャンし直したい。
相当手間がかかるけど。
その際、CS5に合わせる(制作時はCS2)
凡例は現在のもの(増補)に差し替えたい
各所の赤字は訂正原本に

2014年1月6日月曜日

読んだ本:ここまでわかった! 本能寺の変

ここまでわかった! 本能寺の変
『歴史読本』編集部編 (新人物往来社文庫)



第一章の谷口克広氏による
「諸説検証 本能寺の変」に着目。

江戸時代から2000年代まで、
本能寺の変がどのように研究されてきたか
その流れの概略がわかりやすい。

『信長の肖像』では、「第一章 歴史マンガ前史」において
マンガ登場以前の大衆文化における信長の描かれ方を
ほんの少しだけ触れたが、
本書はいわば「〝研究史〟の概略」。

また、巻末には勧修寺晴豊の『日々記』と
斉藤新五(変に際し二条御所で討死)の子孫が
記した由緒書きの現代語訳が収録されている。

どちらも現代文で読む機会が少ないものなので、
非常に史料性も高い。

本能寺の変を読み解く上で、
研究の「現在地」がわかる一冊となっている。

2014年1月5日日曜日

過去の無料頒布ペーパー(C83)

過去に無料で頒布したペーパーその4
【2012年 冬コミ(C83)】

普段ペーパーは、前日の夕方くらいから
InDesignで組みつつパパッと書いちゃうんだけど、
このときはA4の用紙に両面刷りして、
二つ折りにして合計4ページのペーパーを作成。

コピー用紙を両面印刷すると、
画像が裏写りするため
少し本文が読みにくくなってしまった。

お手製で小冊子を作れるかどうか、
そのテスト版としての意味合いがあったけど、
ちょっと断念することに。


1〜3ページ目は映画『のぼうの城』のレビュー。
割とdis多めで書いていますが、
『清須会議』を観たあとだと、
『のぼうの城』は頑張っていたほうかな、とも思う。

4ページ目は『信長協奏曲』について。
この作品でしか不可能なギミックを
しかし本作では描かなかった点を惜しんでいます。

しかし、このペーパー、時間がなくて
焦って書いたんでしょう。
読み返してみるとちょっとアレな感じなので、
今回アップするにあたり少し赤を入れました。
修正箇所は赤色で表記しています。




bloggerだとpdfファイルをアップロードできないので、
1ページずつjpgに書き出しています。

※ペーパーは150dpiのjpgです。
ファイルをダウンロードしていただくと、文字が読めます。



過去の無料頒布ペーパー(C82)

過去に無料で頒布したペーパーその3
【2012年 夏コミ(C82)】

コーエーテクモゲームスの『信長の野望』シリーズの
信長の歴代顔グラフィックを解説。
少しだけ各タイトルのゲームシステムの特徴も。
知人からは
「これくらい手癖で書けちゃうでしょ」と
ツッコまれた内容のペーパーです。

「信長の肖像」に及ぼすゲーム作品の影響は
決して無視できるものではない。
とくに『無双』『BASARA』以降は、
その傾向が顕著になっている。
いつか「ゲーム編」としてまとめる必要がありそう。



2013年はシリーズ30周年だったものの、
イマイチ盛り上がらなかったのは残念。


※ペーパーは150dpiのjpgです。
ファイルをダウンロードしていただくと、文字が読めます。



2014年1月4日土曜日

過去の無料頒布ペーパー(C81)

過去に無料で頒布したペーパーその2
【2011年 冬コミ(C81)】

前年〜この年に連載が始まった作品をおもにレビュー。
『ドリフターズ』『信長のシェフ』『桶狭間戦記』
『いくさの子』『桶狭間合戦の真実』『戦国馬礼』。

『ドリフターズ』『信長のシェフ』『いくさの子』は
2014年1月現在、連載中。
『桶狭間戦記』は『センゴク』の外伝で、
現在は『センゴク 一統記』が連載している。

このペーパーを読み返すと
「コミックゼノン」創刊からもう2年以上経つのかぁ、と
しみじみする一方で、
『ドリフターズ』はまだ1冊しか増えていないのか、と
それはそれで感慨深い。



















※ペーパーは150dpiのjpgです。
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2014年1月3日金曜日

過去の無料頒布ペーパー(C77)

過去に無料で頒布したペーパーその1
【2009年 冬コミ(C77)】

この年にコミックス第1巻が発売された
信長マンガから、3作をピックアップして批評。
『信長の忍び』(重野なおき)
『信長協奏曲』(石井あゆみ)
『信長戦記』(かわのいちろう)

この当時、『信長協奏曲』では、
まだ「本物」信長が作中で再登場していなかった模様。

いずれも2014年1月現在、連載中。
やはり歴史マンガは歩みが遅い。

※ペーパー最下段のカコミ内の記事は、
同人総合ポータルサイト「circl.ms」を利用して、
『信長の肖像』第1章のpdfを無料頒布したことを紹介。
このサービスは現在は終了しています

※ペーパーは150dpiのjpgです。
ファイルをダウンロードしていただくと、文字が読めます。



2014年1月2日木曜日

参加履歴

過去の参加履歴を以下にまとめておきます。
ペーパーはリンク先記事のjpgをダウンロードしてお読みください。

【参加履歴】
2008年12月30日 C75(3日目)西い23-b……『信長の肖像』
※C76 抽選漏れ※
2009年12月31日 C77(3日目)西れ12-a……ペーパー
※C78 抽選漏れ※
※C79 抽選漏れ※
※C80 抽選漏れ※
2011年12月31日 C81(3日目)東P06-a……『信長の肖像Ⅱ』ペーパー
2012年08月12日 C82(3日目)東S47-a……ペーパー
2012年12月31日 C83(3日目)東ハ19-b……ペーパー
2013年08月11日 C84(2日目)東O20-a……『信長の肖像・増補』
2013年12月31日 C85(3日目)西も18-b……ペーパー
2014年08月17日 C86(3日目)東P08-b……『軍師官兵衛の肖像』ペーパー
2014年12月30日 C87(3日目)東S41-b……ペーパー
2015年08月14日 C88(1日目)東プ09-a……『信長の肖像Ⅲ』準備号ペーパー
2015年12月31日 C89(3日目)東ピ22-a……ペーパー
2016年08月14日 C90(3日目)東ホ48-b……『信長の肖像Ⅲ』準備号2、ペーパー
2016年12月31日 C91(3日目)東V-32a……ペーパー

2014年1月1日水曜日

C85戦利品

あけましておめでとうごさいます。
今年の目標は、SNSまわりをもう少し充実させていこうかな、と。
さて、何日坊主になるやら。

C85の戦利品


『志らく一門本』
いつもお世話になっている、落語家・立川志ら乃さんによる一門本。サークル名は「立川ボーイズBE」。
内容は大きく分けて二通り。志らく一門の全落語家(15人!)の紹介と、立川春吾さん(立川談春門下の二つ目)との対談。対談では、昨年意欲的に取り組んでいた新作落語についての楽屋話。三幸園の餃子、気になる。

『ハロプロ談義』
同じく志ら乃さん発行の、弟弟子・立川獅子丸さんとのハロー!プロジェクトがらみの対談本。今回は研修生・金子りえ特集。冒頭、獅子丸さんの咳払いは、「ゴホン!」ではなく、「こんこん」のほうがよかった。

『コミケの玄人のひとりごと』
中島徹『玄人のひとりごと』のパロディ本。コミケ参加3万5千サークル中、中島徹のファン・サークルは唯一とのこと。「ビッグコミックオリジナル」誌面で同作を見かけなくなったと思ったら、中島徹は2011年に亡くなっていたとのこと。早すぎる死を悼む。
五月原課長も読みたくなる。