2016年10月28日金曜日

コミックランキング(2016年10月31日付)

【週間ランキング】

「オリコンスタイル」週間コミックランキングより
 ※2016年10月31日付(2016年10月17日~2016年10月23日)

1位:キングダム 44
 推定売上部数:421,947部
2位:七つの大罪 23
 推定売上部数:324,821部
3位:ダイヤのA actⅡ 5
 推定売上部数:177,162部
4位:聖☆おにいさん 13
 推定売上部数:135,408部
5位:だがしかし 6
 推定売上部数:111,756部
6位:きのう何食べた? 12
 推定売上部数:105,476部
7位:ちはやふる 33
 推定売上部数:101,098部
8位:DAYS 19
 推定売上部数:94,670部
9位:GIANT KILLING 42
 推定売上部数:92,767部
10位:神さまの言うとおり 弐 19
 推定売上部数:68,046部
11位:ましろのおと 16
 推定売上部数:64,253部
12位:ハイキュー!! 23
 推定売上部数:59,440部
13位:炎炎ノ消防隊 5
 推定売上部数:58,645部
14位:双亡亭壊すべし 2
 推定売上部数:53,182部
15位:亜人 9
 推定売上部数:44,836部
16位:DEAR BOYS OVER TIME 2
 推定売上部数:42,416部
17位:龍帥の翼 史記・留侯世家異伝 2
 推定売上部数:41,961部
18位:夏目友人帳 21
 推定売上部数:41,462部
19位:3×3EYES 幻獣の森の遭難者 4
 推定売上部数:41,060部
20位:バイオーグ・トリニティ 10
 推定売上部数:40,958部


【ランキング総評】

講談社コミックスの発売週なので、『七つの大罪』をはじめ、数多くの講談社作品がランクイン。しかし、それらを抑えて首位に立ったのは、集英社の『キングダム』だった。2015年5月28日にテレビ朝日「アメトーーク!」で「なぜハマる?キングダム芸人」の特集をやって以来、爆発的に売り上げを伸ばしたのは記憶にあたらしいところ(詳細はこちらのサイト「ほんのひきだし」を参照のこと)。刊行巻数が44巻になっても、初週で40万部を超えるのだから、もはやその人気は不動のものと言える。テレビの凋落が叫ばれて久しいが、まだまだ「モノを売るならテレビである。
なお、講談社のサッカーマンガが2作そろってランクインしている点にも注目。7月からアニメ化され、10月からは第2クールが始まった『DAYS』が、推定販売部数ではわずかに上回っている。しかし、『DAYS』が10月17日発売であるのに対し、『GIANT KILLING』は10月21日発売でほぼ同数であるため、まだまだ『GIANT KILLING』のほうに一日の長があるといったところ。

【Pick up Review】

14位:双亡亭壊すべし 2
藤田和日郎のネームバリューからすれば、手放しで喜べる順位ではないはず。ベテランの非続編のオリジナル作が、まだ2巻という早い段階で見切られてしまうと、業界的にもいろいろと影響が出そう。もう少しまとまってから読みたい、という心理も働いているのでは?

双亡亭壊すべし 2 (少年サンデーコミックス)
藤田 和日郎
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2016年10月24日月曜日

映画『マジカル・ガール』




白血病で余命いくばくもない少女の「最後の願い」をかなえるために、父が金策に東奔西走する。すべては少女の「『魔法少女ユキコ』の衣装が着たい」という無垢な願いをかなえるためだが、非合法なやり方に手を出し……。

魔性の女と出会い、堕ちていく「ファム・ファタール」もの。
スペイン人監督のカルロス・ベルムトは日本の文化に詳しく、そのため日本のアニメの魔法少女シリーズがモチーフとなっている。作中では長山洋子の『春はSA・RA・SA・RA』が使われているのも特徴。また、作中に登場する黒蜥蜴のモチーフは、江戸川乱歩へのオマージュともいわれている。

監督が日本通ということなので、手塚治虫の『ばるぼら』の影響もあるんじゃないのかな、と思った。
・「魔性の女」の名前がバルバラ
 →『ばるぼら』では主人公が拾うホームレス女は「バルボラ」
・バルバラに翻弄されるインテリ(主人公は文学の教師で失職中、もうひとりは数学の教師)
 →『ばるぼら』では主人公は小説家

作品全体としては、非常に静かで、ひとつひとつの動作や表情をよく映す。各シーンごとにさまざまな余韻が生まれ、また解釈の幅も持たせられている。
いわゆるハリウッド的な文法だと、最初の15分で主人公の境遇や、「引き返せない状況」が提示されるのに対し、本作は主人公ルイスとバルバラが出会うまでたっぷり時間を取る。先の展開が全く読めない、と同時に、自分がハリウッド・メソッドに浸かっているなぁ、と認識させられた。

キャッチーなアイデアに惹かれて鑑賞したところ、じつに得るものが多かった作品。


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2016年10月21日金曜日

コミックランキング(2016年10月24日付)

【週間ランキング】

「オリコンスタイル」週間コミックランキングより
 ※2016年10月24日付(2016年10月10日~2016年10月16日)

1位:ちはやふる 33
 推定売上部数:163,519部
2位:ハイキュー!! 23
 推定売上部数:151,932部
3位:亜人 9
 推定売上部数:119,180部
4位:夏目友人帳 21
 推定売上部数:97,605部
5位:×××HOLiC・戻 4
 推定売上部数:72,656部
6位:からかい上手の高木さん 4
 推定売上部数:71,496部
7位:恋は雨上がりのように 6
 推定売上部数:66,965部
8位:好きっていいなよ。 17
 推定売上部数:55,979部
9位:ニセコイ 25
 推定売上部数:52,115部
10位:3月のライオン 12
 推定売上部数:47,979部
11位:ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか 7
 推定売上部数:43,722部
12位:トリコ 41
 推定売上部数:43,297部
13位:君に届け 27
 推定売上部数:39,385部
14位:とりかえ・ばや 10
 推定売上部数:36,127部
15位:透明なゆりかご 4
 推定売上部数:34,443部
16位:新テニスの王子様 19
 推定売上部数:32,863部
17位:ブラッククローバー 8
 推定売上部数:30,499部
18位:文豪ストレイドッグス 11
 推定売上部数:30,117部
19位:私がモテてどうすんだ 10
 推定売上部数:29,628部
20位:あなたのことはそれほど 4
 推定売上部数:28,590部


【ランキング総評】

『亜人』9巻が、前週9位から3位へとジャンプアップ。発売日が10月7日なので、前週のカウントには3日分(7~9日)しか計上されなかった。発売4日目以降の売り上げが反映させている今週は、大幅に順位を上げた。
たとえば音楽CDの場合、ウィークリーの集計期間は月曜日から日曜日(コミックも同様)。月曜日にリリースすれば7日間の売り上げをまるまる計上できるが、日曜は配送業者が休みである。そのため発売日を月曜に設定すると、土曜に納品されることになる。この場合、土曜に納品され即日に販売される、いわゆる「フラゲ」分が前週の売り上げとして計上されてしまうので、音楽CDは水曜リリースが常態化し、火曜~日曜までの6日間の売り上げをウィークリーランキングに反映させるようにしている。
書籍やコミックの場合、音楽とは違ってランキング番組などで盛り上がってきた歴史がない。したがって出版社は、売上ランキングを意識する必要がなく、実売だけを意識してきた。そのため、曜日を考慮して発売日を設定することはない。
出版社はパブライン(紀伊國屋書店)やトリプルウィン(日販)などの企業向けPOSデータを参照し、発売から数日間の「単行本の初動の動き」を把握し、連載継続の可否の判断材料としているわけだ。
一般レベルで初動の動きを観測するには、オリコンランキングなどを参照するしかないが、集計期間と発売日のズレには注意が必要となる。『亜人』9巻を例にするなら、「初週で10万部弱」と見るのではなく、「発売10日間で20万部強」と見るのが妥当ということになる。そのため推定売上部数を表示するオリコンチャートが重宝する。


【Pick up Review】

3位:亜人 9
劇場版アニメ(3部作)は、主人公・永井圭と佐藤の直接対決で結末を迎えた。舞台は別だが、この9巻までの流れは劇場版アニメと似たような流れで進展してきたが、原作では永井と佐藤の対決は決着しない。むしろ、これまで永井が築いてきたものがひとつ、またひとつと崩され、「ふりだしに戻る」的な絶望感が漂う。佐藤という強キャラの暴走っぷりとあわせ、今後の展開が予測できない。「読者の期待を裏切る」という、もっともマンガらしい歓びを意識しているところが心地いい。

亜人(9) (アフタヌーンコミックス)
講談社 (2016-10-07)
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2016年10月19日水曜日

「yomina-hare」について

9月にオープンしたあたらしいマンガレビューサイト「yomina-hare」にも寄稿しています。
こちらのサイトは、単行本1巻が出たばかりの作品や、新連載のマンガを重点的にレビューするサイトです。
ライターの名前でのラグがあるので、私の記事はこちらから確認できます

こちらもどうぞよろしくお願いします。

2016年10月17日月曜日

最近のお仕事:『亜人 最終章 -衝戟-』パンフレット

【映画パンフレット】劇場3部作 亜人 最終章―衝戟―
配給:東宝映像事業部
売り上げランキング: 55,432


劇場版『亜人 最終章 -衝戟-』のパンフレットで原稿を書きました。
映画は第3部で完結。
テレビアニメの第2クールは10月7日から放映が開始されました。




2016年10月16日日曜日

コミックランキング(2016年10月17日付)

マンガの連載が続くか打ち切られてしまうか、その判断は単行本の売れ行き次第です。それ自体は昔からのことですが、近年は集計期間をより短期に取り、早めにジャッジするようになってきました。なかには「発売初週が勝負」ともいわれているくらいです。これはマンガに限ったことではなく、映画などエンターテインメント全般に共通することでしょう。

個人的には、売上とは別のところで作品を評価したいところです。しかし、「書道の動向」がこれほど重視されると、売り上げ動向にも注目せざるを得なくなってきています。

マンガの売り上げ動向を調査する目的で、しばらく売上ランキングを追ってみようかと思っています。参考にするのは「オリコンスタイル」の「ランキング」。ここの「書籍ランキング」の「コミック」欄は、推定売上部数を元に、週ごとにランキングを算出しているので、データ元として扱いやすいのではないでしょうか。「オリコンスタイル」は無課金でも30位まで確認できます(課金すれば31位以下や過去データも参照可?)。
このうち20位までを引用させていただき、ランキングの推移を見守りつつ、注目作品をピックアップしていきます。

【週間ランキング】

「オリコンスタイル」週間コミックランキングより
 ※2016年10月17日付(2016年10月03日~2016年10月09日)

1位:ハイキュー!! 23
 推定売上部数:478,598部
2位:夏目友人帳 21
 推定売上部数:225,320部
3位:ニセコイ 25
 推定売上部数:157,830部
4位:トリコ 41
 推定売上部数:135,390部
5位:3月のライオン 12
 推定売上部数:111,801部
6位:新テニスの王子様 19
 推定売上部数:106,889部
7位:××HOLiC・戻 4
 推定売上部数:103,919部
8位:ブラッククローバー 8
 推定売上部数:98,616部
9位:亜人 9
 推定売上部数:97,455部
10位:文豪ストレイドッグス 11
 推定売上部数:93,025部
11位:ゆらぎ荘の幽奈さん 3
 推定売上部数:84,885部
12位:遊☆戯☆王ARC-V 2
 推定売上部数:77,244部
13位:君に届け 27
 推定売上部数:69,255部
14位:斉木楠雄のΨ難 19
 推定売上部数:60,716部
15位:ラストゲーム 11
 推定売上部数:53,686部
16位:こちら葛飾区亀有公園前派出所 200 特装版 40周年記念
 推定売上部数:51,470部
17位:俺物語!! 13
 推定売上部数:41,631部
18位:マジカルパティシエ小咲ちゃん!! 4
 推定売上部数:40,946部
19位:東京喰種トーキョーグール:re 8
 推定売上部数:37,794部
20位:とりかえ・ばや 10
 推定売上部数:36,742部


【ランキング総評】

ジャンプコミックス発売週(10月4日)なので、JCがランキング上位を占めている。『ニセコイ』は最終巻。『3月のライオン』は登場2週目(1週目は396,376部+特装版128,799部)ながら5位と健闘。アニメ放映開始(10月8日)でさらにブーストがかかるか。『こち亀』特装版は、再販分が16位にランクイン。初版で手に入らなかった層にも、ようやく行き渡った感がある。


【Pick up Review】

29位:ファイアパンチ 2
 推定売上部数:24,604部
「このマンガがすごい!WEB」9月ランキング(オトコ編)で第1位を獲得した話題作。「少年ジャンプ+」での連載作品でメディア露出度が高くないせいか、評判のわりに部数はまだ伸びていない模様。もっと売れていいハズの作品。
1巻第1話が衝撃的で、主人公の“ファイアマン”ことアグニの復讐譚として物語が進む……かにみえたが、1巻ラストで映画マニアの謎の女トガタが登場。この2巻はトガタを中心にストーリーが展開していく。
トガリは映画の“監督”となるが、ファインダーを通じて彼女の目線から世界が描かれるといったドキュメンタリー性はない。それよりも、他の人物たちに演出を施すので、「物語ること」に対して作品全体がメタ構造を取る。であればこそ、読者の予想を裏切るツイストが効いてくる。
この先、トガリの撮影した映像をファウンド・フッテージ映画風に活用するギミックもありそう。

ファイアパンチ 2 (ジャンプコミックスDIGITAL)
集英社 (2016-10-04)
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2016年10月12日水曜日

最近のお仕事:『「この世界の片隅に」公式アートブック』

「この世界の片隅に」公式アートブック

宝島社
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『この世界の片隅に』公式アートブックに原稿を書きました。
・片渕監督インタビュー
・こうの史代先生インタビュー
・マンガ『この世界の片隅に』を読む7つの視点
などなど、おもに原作マンガに関するパートを担当しました。

最近のお仕事:『昭和元禄落語心中』限定版の「やさしい根多解説」


アニメ版『昭和元禄落語心中』のDVD/Blue-Ray版(一~七)に「やさしい根多解説」の原稿を書きました。トップメニューから根多を選択すると、各噺のあらすじを読めるようになっています。
こちらは限定版のみの仕様で、通常版には収録されていません。



「昭和元禄落語心中」DVD(限定版)一
キングレコード (2016-02-24)
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「昭和元禄落語心中」DVD(限定版)二
キングレコード (2016-03-23)
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「昭和元禄落語心中」DVD(限定版)三
キングレコード (2016-04-27)
売り上げランキング: 97,158
「昭和元禄落語心中」DVD(限定版)四
キングレコード (2016-05-25)
売り上げランキング: 98,400
「昭和元禄落語心中」DVD(限定版)五
キングレコード (2016-06-22)
売り上げランキング: 96,183
「昭和元禄落語心中」DVD(限定版)六
キングレコード (2016-07-27)
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「昭和元禄落語心中」DVD(限定版)七
キングレコード (2016-08-24)
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あの話題になっているアニメの原作を僕達はじつは知らない。

『このマンガがすごい!WEB』でのアニメのレビューです。
アニメ作品のレビューと、それに関連するマンガ(原作など)を紹介するコーナーです。

・劇場版『聲の形
 【関連作品】
 ・聲の形
 ・悪の華