2014年1月10日金曜日

読んだ本:現代語訳 信長公記

現代語訳 信長公記
著:太田牛一、訳:中川太古 (新人物文庫)


『信長公記』は信長の弓衆だった太田牛一が著した
信長の一代記であり、信長研究の一級史料とされる。
その現代語訳版。

『信長公記』は、信長上洛以前(1534~1567)を首巻、
上洛以降は1年を1巻ずつにまとめており、
合計16巻から成る。
時系列順に信長の事績が語られていくので、
生誕から本能寺の変まで、
信長の生涯を知ることができる書物である。



『信長公記』の原文は、
もともと角川文庫から出版されていた。

しかし、絶版になってから古本でもプレミアがつき、
1月10日現在でamazonでの最安値が4458円
おいそれと手が出せない値段になっている。



なお、現代語訳としては、教育社新書からも刊行されている。
※以前はニュートンプレス社から出ていたが、
 現在は教育者新書が版元に。

長年、『信長公記』を現代文で読もうとすると、
これしか選択肢がない状況だった。
こちらは原文を丁寧に翻訳しているので、
いってみれば直訳版
敬語(尊敬語、謙譲語、丁寧語など)が
複雑に絡み合っていて、
現代の我々にとっては読みにくいかもしれない。



今回の中川版現代語訳は、
敬語をすべて平易に書き下しており、
さらに敬称を省略。通称を実名(じちな)に改めている。
また、原文での時系列の間違い(尾張統一と桶狭間の順番など)や
事実関係も正している。
そのため、現代語訳といっても、
直訳ではなく、意訳版といったところ。

とりあえず信長一代記をストーリーとして読むには、
現状で考えうるベストの『信長公記』といえる。
信長に少しでも興味がある人、
戦国時代が好きな人には無条件でオススメ。


……放っておくと、この手の本はすぐ絶版になるので、
いま読む時間がなくても、とりあえず保護しておきたい。
ヲタならマスト・バイ

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